SwitchBot人感センサー×エアコン|できること・できないこと

壁のエアコンと棚に置いた小型センサー 購入・選び方

こんにちは、エアコンラボのアキです。

「部屋に入ったらエアコンが勝手につく。出たら勝手に消える」。SwitchBotの人感センサーを見ていると、そんな暮らしができそうに思えますよね。ただ、実際に買う前には「人感センサーだけで動くの?」「ちゃんと消えたか分からないのは怖くない?」と、気になることがいくつも出てくるはずです。

この記事では、SwitchBotの公式ページと公式ブログで確認できた範囲に絞ってお話しします。テーマは、人感センサーとエアコンを組み合わせたときのできること・できないことです。アプリの細かい画面の手順は公式アプリの表示が一番確かなので、ここでは「何を組み合わせれば、どういう仕組みで動くのか」を中心にお話しします。

  • エアコンを動かすのに必要な機器の組み合わせ
  • 人感センサー(無印)と人感センサーProの公表仕様の違い
  • 赤外線操作では「動いたかどうか」が返ってこないという制約
  • エアコン内蔵の人感センサーとの役割の違い

壁のエアコンと棚に置いた小型センサー

SwitchBot人感センサーでエアコンを動かすのに必要なもの

まずは機器の構成から。ここを勘違いしたまま買うと「届いたのにエアコンが動かない」となりかねないので、最初に押さえておきましょう。

エアコンに赤外線を送るのはハブ側

家庭用エアコンの多くは、付属の赤外線リモコンで操作する家電です。SwitchBotでこれを動かすときに赤外線を出すのは、人感センサーではなくハブ(スマートリモコン)のほうです。ハブミニの公式商品説明にも「エアコン・テレビ等赤外線リモコンを一つのハブミニにまとめてアプリから操作可能」と書かれています(SwitchBot公式 ハブミニの商品ページ)。

つまり役割分担はこうです。人感センサーは「人がいる・いない」を知らせる係。ハブはその知らせを受けて、エアコンに向けてリモコンと同じ赤外線を送る係。センサーが直接エアコンに信号を送るわけではありません。

ハブミニの商品説明には「室温が10℃以下に下がったら暖房をON」「湿度が50%を下回ると加湿器をON」といった条件付きの自動化の例も載っています。ハブが条件を受けて家電を動かす中心役だと分かりますね。

無印とProで変わるハブの扱い

人感センサーには、赤外線センサーの無印モデルと、ミリ波レーダーを加えた「人感センサーPro」があります。ハブの扱いは、公式の書き方が2機種で少し違います。

無印の公式商品説明では、「遠隔確認、アレクサ対応、アラート通知機能をご利用するにはSwitchBotハブミニが必要です」とされています(SwitchBot公式 人感センサーの商品ページ)。ここで名前が出ているのは遠隔確認・アレクサ対応・アラート通知の3つで、エアコン操作には直接触れていません。ただ、先ほどのとおり赤外線を出すのはハブなので、仕組み上エアコンを動かすにはハブが要ります。

一方Proの公式商品説明は、「Bluetooth対応のSwitchBot製品1台と直接連携でき」「ハブなしでもすぐに自動化を体験可能」としたうえで、「ハブを組み合わせれば、さらに多くのデバイスや赤外線家電と連携可能」と続けています(SwitchBot公式 人感センサーProの商品ページ)。

エアコンのような赤外線家電は「ハブを組み合わせれば」の側に書かれているので、Proでもエアコンを動かすならハブと組み合わせる前提で考えておくのが安全です。

機器の組み合わせ早見表

ここまでを表にまとめます。「ハブなしで連携できる」というProの説明を、エアコンにも当てはまると読み違えないのがポイントです。

組み合わせ エアコン操作 公式の書き方
人感センサー(無印)だけ できない ハブミニが必要な機能として遠隔確認など3つを明記
人感センサーPro だけ 想定しない ハブなしで直接連携できるのはBluetooth対応のSwitchBot製品1台
人感センサー+ハブミニ できる ハブミニがエアコン等の赤外線リモコンをまとめて操作
人感センサーPro+ハブ できる ハブを組み合わせれば赤外線家電と連携可能

すでにハブミニやハブ2を持っているなら、追加で買うのはセンサーだけで済みます。これからそろえる人は、センサー単体の値段だけで予算を組まないようにしてくださいね。

人感センサー2機種の公表仕様を比べる

次に、センサーそのものの違いです。エアコンの自動化で効いてくるのは「どこまで見えるか」と「じっとしている人に反応するか」の2点です。

無印は動く人を水平最大9mで検知

無印の人感センサーについて、公式商品説明は「水平方向では最大検出距離は9メートル」としています。感知角度は水平110°、垂直55°です(SwitchBot公式 人感センサーの商品ページ)。6畳や8畳の部屋なら、置き場所さえ工夫すれば距離が足りなくなることは考えにくいでしょう。

同じ商品説明には「ご設置した時間内に人が検知されない場合は家電が自動的にオフ」「家電の消し忘れがなくなり節電対策に」という使い方も書かれています。ただし、例として挙がっているのはライトの自動点灯などで、今回確認した商品説明文の中にエアコンという語は見つかりませんでした。また、電池の種類や寿命も、この商品説明文では確認できていません。購入前に仕様表の欄で確かめておくと安心です。

Proは静止している人も約5mまで

人感センサーProの公式商品説明では、「動いている人は最大約8m先まで、静止している人も約5m先まで感知」、さらに「120度の広角センサー」とされています。電源は「単4電池2本で約2年使用可能」で、Matterにも対応しています(SwitchBot公式 人感センサーProの商品ページ)。

発表時の報道では、Proは「従来の赤外線センサーと照度センサーに加え、静止中の人体も検知できるミリ波レーダーを新搭載」と紹介されています。価格は2025年11月7日の発表時点で4,980円でした(家電Watchの発表記事)。バッテリー残量が20%を下回るとアプリに通知される、とも書かれています。価格は時期によって変わるので、購入時点の表示を確認してください。

項目 人感センサー(無印) 人感センサーPro
検知方式 赤外線 ミリ波レーダー+赤外線+照度
検知距離 水平最大9m 動く人 約8m/静止した人 約5m
検知角度 水平110°・垂直55° 120度
電源 電池式(種類・寿命は今回未確認) 単4電池2本で約2年
ハブなしの連携 商品説明文に記載見当たらず Bluetooth対応のSwitchBot製品1台

じっとしている時間が長い部屋ならどちらか

エアコンの自動化で一番困るのは、ソファでテレビを見ている、机で作業しているといった「動かないけど部屋にいる」場面です。Proの発表で、静止中の人体を検知できることがわざわざ新機能として打ち出されている点を見ると、無印は動きをとらえる前提の製品と読むのが自然でしょう。

そのため、「いなくなったら消す」を組みたい部屋で、長くじっとしている時間があるならProのほうが向いています。Proの商品説明には「エアコンや扇風機などの動きをノイズとして判別」ともあり、エアコンの風で揺れるものへの対策も意識されています。逆に、廊下やトイレのように「通ったら反応すればよい」場所なら、無印で足りるケースも多いと思います。あなたがエアコンを動かしたい部屋は、どちらのタイプでしょうか。

赤外線操作でできないこと|動いたかは返ってこない

ここがこの記事で一番伝えたいところです。人感センサーの性能が良くても、エアコンに届く信号は赤外線です。その赤外線には、構造上の制約があります。

ハブはエアコンが本当に動いたか分からない

SwitchBotの公式ブログには、こう書かれています。「通常、スマートリモコンから家電に向けて発信された赤外線信号は、BluetoothやWi-Fiのように操作成功の信号をフィードバックすることはありません。」(SwitchBot Magazine「エアコンの操作状況」の解説記事)。

テレビのリモコンを思い出すと分かりやすいです。ボタンを押しても、リモコンの側では「テレビがついた」ことは分かりませんよね。ハブも同じで、信号を送ったという記録は残っても、エアコンが受け取って運転を始めたかどうかは別問題です。

オートメーションの実行履歴に「実行済み」と出ていても、それはハブが信号を送ったという意味にとどまります。エアコンが止まったかどうかは、別の方法で確かめる必要があります。

ハブ2の「リモコン操作の同期」とその条件

では、ハブ2で知られる「同期」はどういう機能なのでしょうか。同じ公式ブログによると、「ハブ2は、赤外線信号受信モジュール(受信距離最大15m)を2つ搭載し、リモコンの赤外線信号も受信可能にすることで、リモコンで行われた操作をアプリに同期できるようになりました」とされています。

ポイントは「リモコンで行われた操作」という部分です。家族が純正リモコンでエアコンを消したとき、その操作をハブ2が受け取ってアプリの表示に反映する、という仕組みです。ハブから送った信号がエアコンに届いたかを確かめる機能として説明されているわけではありません。また同期には「リモコンの赤外線コードベースのデータが豊富であること」「赤外線コードのマッチ度が高いこと」の2点の条件が要る、とも書かれています。

同記事では83000以上の赤外線コードを収録しているとしつつ、テレビはチャンネル操作のコードが共通のため状態を同期できない、とも説明しています。

ハブ2の商品説明にも「外出先でもスマホでエアコンのリモコン状態を確認でき」とあります(SwitchBot公式 ハブ2の商品ページ)。ここも「リモコン状態」という言い方です。エアコン本体の運転状態とは、言葉を分けて受け取っておきましょう。

温湿度や照度で間接的に確かめる

動いたかどうかを確かめる手がかりとして、公式ブログは温湿度センサーや照度センサーを挙げています。「その数値を基にエアコンや電気が点いたかどうかを判断することができるというわけです」という説明です。冷房なら室温が下がり始めるはず、という間接的な確かめ方ですね。

ハブ2の付属ケーブルには温度センサーと湿度センサーが搭載されている、と商品説明にあります。つまり、エアコンをONにしてしばらくたっても室温が動かなければ「信号が届かなかったかも」と気づける、という使い方です。ただし室温の変化には時間がかかりますし、外気温によっては変化が小さいこともあります。即座に確実な判定ができるわけではない、と考えておくのが現実的です。

エアコン内蔵の人感センサーとの役割の違い

「うちのエアコン、もともと人感センサーが付いているんだけど?」という人もいるはずです。内蔵と外付けは、名前は同じでも仕事の中身が違います。

内蔵センサーは運転中の風や省エネを調整

エアコンに内蔵された人感センサーは、運転している最中に「人がどこにいるか」「そもそも人がいるか」を見ています。たとえば三菱電機の霧ヶ峰は、赤外線センサー「ムーブアイ」で床や壁の温度、人の位置を見ていると紹介しています(三菱電機 霧ヶ峰のセンサー紹介ページ)。日立の白くまくんのカメラ方式は、室内機を中心に約150度・約7m先までが検知範囲だとFAQで説明されています(日立 白くまくんのFAQ)。

こうした情報は、風を人に当てる・よける、人がいないときに控えめに運転する、といった運転の中身の調整に使われます。機種によっては不在が続くと運転を止める機能もあります。各社の検知方式やAI運転と電気代の関係は、エアコンのAI快適運転の電気代を比べた記事で詳しく扱っています。

外付けは入退室で電源を入り切り

寝室の壁に付いたエアコンとサイドテーブル

一方のSwitchBot人感センサーは、エアコンの外にあって、ハブ経由でリモコンのボタンを押す役目です。できることは基本的に、リモコンでできる操作をきっかけに合わせて送ることです。中でも分かりやすいのが、入室で運転開始、退室で停止という電源の入り切りでしょう。

比べる点 エアコン内蔵の人感センサー SwitchBot人感センサー+ハブ
主な役目 運転中の風向き・省エネの調整 入退室をきっかけにリモコン操作を送る
運転の開始 リモコンなどで人が始める 検知をきっかけに自動で送れる
動いたかの確認 本体自身が把握 赤外線のため返ってこない
置き場所 室内機に固定 部屋の好きな位置に置ける

内蔵センサーは「本体の中で完結している」のが利点です。外付けは「運転を始めるきっかけを作れる」「置き場所を選べる」のが利点。どちらが上という話ではなく、得意なことが違うのです。

両方を併用するときに気をつけたいこと

内蔵センサーに不在で運転を止める機能があり、外付けのオートメーションにも退室で止める設定を入れると、止める役が2つになります。しかも先ほどのとおり、ハブには「エアコンがいま動いているか」が返ってきません。内蔵側が先に止めたあとにハブが操作を送ったとき、エアコンがどう反応するかは、手持ちのリモコンの作りとハブへの登録方法しだいです。

迷ったら、最初は片方だけに役目を持たせるのが分かりやすいと思います。「停止はエアコン内蔵の不在停止に任せ、SwitchBotは入室時の運転開始だけ」などと分けておくと、どちらが動いたのかを追いやすくなります。

SwitchBot人感センサーでエアコンを自動化する前に

最後に、組み立て方の大枠と、動かし始める前に確かめておきたいことをまとめます。

オートメーションの組み立て方の大枠

構成としては、SwitchBotアプリのオートメーションで、人感センサーの検知・未検知を条件にし、ハブに登録したエアコンの操作を実行するという形になります。その前提として、エアコンのリモコンをハブに登録しておく必要があります。ハブ2の商品説明でも「あらかじめ実現したいシーンをカスタマイズすることで、指定したタイミングで連携したデバイスが特定のオートメーションを実行できます」と説明されています。

ボタンの名前や、「何分間動きがなかったら」といった条件で選べる時間の刻みは、アプリの更新で変わることがあります。この記事ではそこまで決め打ちしません。設定するときは公式アプリの画面表示と、SwitchBotのサポートページの最新の案内を確認してください。

動かす前に確かめたい3つのこと

壁のエアコンと同じ部屋の棚に置いた小型のハブ

1つ目は、ハブの赤外線がエアコンに届く位置かです。赤外線は光の仲間なので、家具の陰や向きの悪い場所だと届きにくくなります。設置したら、まずアプリから手動でON・OFFを送って反応を確かめましょう。

2つ目は、同じメーカーのエアコンが近くにあるときの混信です。ハブが送るのも純正リモコンと同じ赤外線なので、隣の部屋のエアコンまで反応する可能性は同じようにあります。対策はエアコンのリモコン併用で起きる混信の記事にまとめています。

3つ目は、人がいない部屋で運転を始める設定にしないかです。今回確認した範囲では、家庭用エアコンメーカーが外付けスマートリモコンでの遠隔操作について書いた注意は見つかりませんでした。ただし、各社の取扱説明書までは確認していません。手持ちの機種の取扱説明書で、遠隔操作や外出先からの操作に関する注意を一度読んでおくと安心です。

◆アキのワンポイントアドバイス

一方通行の信号で動かす仕組みは、「届かなかったときにどうなるか」を先に考えておくのが大事です。夏の冷房なら「消えなかった」ときは電気代、「つかなかった」ときは暑さが待っています。最初の数日は、オートメーションが動いたタイミングでエアコン本体のランプや室温を見てあげてください。

SwitchBot人感センサーとエアコンに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 人感センサーだけ買えばエアコンを自動でON・OFFできますか?

A. エアコンに赤外線を送るのはハブ側なので、ハブミニやハブ2などのハブと組み合わせる前提で考えてください。人感センサーProは「ハブなしでもすぐに自動化を体験可能」とされています。ただ、公式の説明で直接連携できるとされているのはBluetooth対応のSwitchBot製品1台です。赤外線家電はハブと組み合わせる側に書かれています。

Q2. 部屋にいるのにエアコンが消えてしまいそうで不安です

A. 長くじっとしている部屋なら、静止している人も約5m先まで感知するとされている人感センサーProが向いています。無印は動きをとらえる前提の製品と考えておくと、設定の期待値を合わせやすいですよ。

Q3. ハブ2ならエアコンが本当に止まったか分かりますか?

A. 公式ブログが説明するハブ2の同期は、純正リモコンで行われた操作をアプリに反映する仕組みです。ハブから送った信号の到達を確かめる機能としては説明されていません。室温の変化など、間接的な手がかりと合わせて見るのが現実的です。

Q4. エアコン内蔵の人感センサーがあれば外付けは要りませんか?

A. 役目が違います。内蔵は運転中の風向きや省エネの調整が中心で、外付けは入室・退室をきっかけに運転の開始や停止を送る役です。「部屋に入ったら運転を始めたい」なら外付けの出番、という分け方で考えてみてください。

SwitchBot人感センサーとエアコンのまとめ

SwitchBotの人感センサーでエアコンを動かすときに押さえておきたいことを、最後にまとめます。

  • エアコンに赤外線を送るのはハブ。人感センサーは「人がいる・いない」を知らせる係
  • 無印は水平最大9m・水平110°/垂直55°、Proは動く人約8m・静止した人約5m・120度
  • 赤外線は操作成功のフィードバックが返らない。ハブ2の同期はリモコン操作の反映
  • 内蔵センサーは運転中の調整、外付けは入退室での入り切りと役目が違う
  • アプリのボタン名や時間の刻みは、公式アプリの表示で確認する

「入ったらつく、出たら消える」は、SwitchBotの人感センサーとハブを組み合わせれば組み立てられます。ただ、赤外線は送りっぱなしの信号だという点だけは忘れずに。最初の数日は本体のランプや室温を見ながら、あなたの部屋に合った設定を探してみてください。

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