こんにちは、エアコンラボのアキです。
「みはっておやすみを使うと、電気代は上がるのか下がるのか」「高温みまもりをオンにしっぱなしにしたら、請求がとんでもないことにならないか」。就寝中や留守中に勝手に動く機能ほど、金額が見えないぶん不安になりますよね。
この記事を書くにあたって、まず各社の公式ページを一通り確認しました。そこで先に、いちばん大事なことを2つお伝えします。
1つめは、「みはっておやすみ」と「高温みまもり」は、別のメーカーの、別の機能だということです。同じものだと思って比べている記事も見かけますが、動くタイミングも、判定する条件も違います。
2つめは、この機能を使うと電気代が何円増える(減る)のかを数値で公表しているメーカーは、今回確認した4社(日立・三菱電機・パナソニック・ダイキン)の公式ページには1社もありませんでした。確認したのは各社のFAQ・機能紹介ページと、2026年モデルの仕様表です(仕様表には待機時消費電力の欄そのものがありませんでした)。ですのでこの記事では、よその記事にあるような「1時間◯円」の早見表は作りません。各社が公式に書いていることと、書いていないことを分けて示していきます。
- 「みはっておやすみ」「高温みまもり」がそれぞれどのメーカーの何という機能か
- 4社の見守り系機能が、それぞれ何℃・何分で動き出すのか
- 電気代について各社が公表していること/していないこと
- 熱中症対策として、メーカー自身がどこまでを謳っているのか

「みはっておやすみ」と「高温みまもり」は別メーカーの別機能です
まずは名前とメーカーの対応を、公式ページを見ながらはっきりさせておきます。ここが混ざったままだと、電気代の話もかみ合わなくなってしまうんです。
みはっておやすみは日立、高温みまもりは三菱電機の機能名
日立のよくあるご質問「『みはっておやすみ』機能について知りたいです。」によれば、みはっておやすみは日立のルームエアコン(白くまくん)の機能で、「冷房・除湿・[涼快]運転時にセットしておくと、タイマー時間が経過して運転停止した後も、室温が上がると設定温度を抑えめにして自動で再運転を行う機能です。寝苦しい夜におすすめです。」と説明されています。
一方の高温みまもりは、三菱電機の霧ヶ峰「便利」機能ページに載っている機能名です。こちらは「エアコンが停止しているときも、お部屋の温度をみまもり、高温状態(28°C以上)になると自動で冷房運転を開始」すると書かれています。
つまり、みはっておやすみは「就寝時のタイマーが切れた後」の機能、高温みまもりは「エアコンが止まっている間ずっと」の機能です。使う場面がそもそも違います。
4社の見守り系機能を並べて比較する
似た発想の機能は他社にもありますが、名前も条件もばらばらです。各社の公式ページに書かれている内容だけを、そのまま表にまとめました。
| メーカー(シリーズ) | 機能名 | 動くタイミング | 公式に書かれている動作条件 |
|---|---|---|---|
| 日立(白くまくん) | みはっておやすみ | 冷房・除湿・涼快のタイマー終了後 | 一時停止後、約10分経過したときに室温が1〜2℃上がる、または湿度が約60%に上がると運転を再開 |
| 三菱電機(霧ヶ峰) | 高温みまもり | エアコンの停止中 | 高温状態(28℃以上)になると自動で冷房運転を開始 |
| パナソニック(エオリア) | 室温みはり | 運転停止中 | 冷房は温度・湿度を測定して暑い状態が10分以上続くと開始、暖房は15℃以下の状態が10分間続くと運転 |
| ダイキン | 高温防止(室温パトロール・室温ウォッチ) | 設定を「入」にしている間 | 室内温度33℃以上、または室内温度28℃以上で湿度が高いときを目安にお知らせや冷房運転 |
4社とも、判定に使っているのは室温、または室温と湿度です。人の体温を測っているわけでも、赤外線センサーで人の位置や眠りの深さを見ているわけでもありません。ここは誤解が広まりやすいところなので、はっきりさせておきたいところです。
三菱電機の霧ヶ峰には、赤外線センサー「ムーブアイ」のように人の位置や体の温度を見るセンサーも搭載されています。ただし、上の表にある高温みまもりの動作条件として公式ページに書かれているのは「高温状態(28°C以上)」という室温の条件だけです。両者を混同しないようにしてください。
日立「みはっておやすみ」が実際にしていること
ここからは機能ごとに、公式の説明を細かく見ていきます。まずは代表となる「みはっておやすみ」からです。
タイマーが切れた後、約10分待ってから条件を見る
日立の説明では、みはり時間中は「一時停止と運転再開を繰り返します」とされています。そして再開の条件は次のとおりです。
- 一時停止後、約10分経過したときに判定する
- 室温が1〜2℃上がる
- または湿度が約60%に上がる(湿度はカラッと除湿・涼快運転のみ検知)
- 運転再開後、設定温度・湿度まで下がると運転を一時停止する
室温がわずかに動いた瞬間に反応するのではなく、約10分という待ち時間と、1〜2℃という幅を持たせてから判定しているのが特徴です。制御の考え方としては、判定にあえて幅を持たせて短い間隔でのオンオフを避ける、いわゆるヒステリシスと同じ発想になります。ただし、日立がこの設計にした理由や、それによって何ワット減るのかは公表されていないため、ここは「そう書かれている」以上のことは言えません。
タイマー時間とみはり時間の関係
もう一つ知っておきたいのが、リモコンで設定する時間と、実際に機能が動き続ける時間が違うという点です。設定できるタイマー時間は30分・1時間〜9時間(1時間刻み)で、そこからみはり時間が決まります。
| 設定するタイマー時間(運転時間) | 運転とみはり時間の合計 | みはり時間 |
|---|---|---|
| 30分〜6時間 | 約7時間 | 設定した時間により変わる |
| 7時間〜9時間 | 約8〜10時間 | 1時間で固定 |
たとえば3時間で設定しても、運転とみはりを合わせて約7時間は機能が生きている計算になります。「3時間で切れるつもりだったのに朝まで動いていた」と感じるのは、故障ではなくこの仕様どおりの動きです。
対象は冷房・除湿・涼快の3つだけ
日立は「暖房・イオン空清・送風運転時にセットした場合は、タイマー時間まで運転して停止します。みはり機能はありません。」と明記しています。冬に設定しても再運転はしないので、暖房シーズンに電気代が増える心配はありません。
あわせて覚えておきたい仕様が3つあります。1つめは、みはっておやすみ設定中は弱い風速で固定され、風速の調節ができないこと。2つめは、みはり時間中のリモコンは停止状態で、操作するとみはっておやすみが取り消されること。3つめは、みはっておやすみを設定するとeco機能・温風プラス・つつみこみ暖房が取り消されることです。
3つめは電気代を気にする方にとって見逃せません。日立の公式ページには「みはっておやすみを設定すると、以下は取り消されます」としてeco機能が挙げられています。省エネ寄りの設定を併用しているつもりでも、みはっておやすみを設定した時点で解除されている可能性があります。
「タイマーが切れない」「みはりランプが消えない」は故障ではない
もう一つよくある不安が、停止したはずなのにランプが点いたままというものです。日立の「運転を停止しても、みはりランプが点灯したまま消えません。」によれば、みはりランプが点灯する機能は「室内機内部カビ抑制(カビバスター)」「カビ見張り」「室外機凍結洗浄」「みはっておやすみ」の4種類です。つまりランプが点いていても、その正体はみはっておやすみとは限りません。
なお同ページには、ランプが「点いたり消えたりを繰り返して点滅しているときは、本体に異常が発生しているときのサイン」とも書かれています。点灯と点滅は意味が違うので、そこだけは区別してください。
三菱電機・パナソニック・ダイキンの高温検知機能
続いて、統合したもう一方のテーマである「高温みまもり」系の機能です。こちらはエアコンが止まっている間に動くタイプなので、電気代の考え方も変わってきます。
三菱電機「高温みまもり」は28℃以上で自動冷房
前述のとおり、三菱電機の高温みまもりは室温が28℃以上になると自動で冷房運転を開始します。公式ページでは「温冷感の感受性が低下し始めるご高齢の方や、エアコンの操作が困難な小さなお子さん、お留守番中のペットがいるお部屋にもおすすめです。」という位置づけで紹介されています。
同じページには、逆方向の「低温みまもり」も載っています。こちらは運転停止中に室温が10℃以下になると自動で暖房運転を開始し、室温が上がると停止する機能で、2025年度モデルまでの機能と注記されています。
パナソニック「室温みはり」は通知だけの機能ではありません
ここは誤解が非常に多いところです。パナソニックのエオリア「リモコン・便利」ページには、室温みはりについて「運転停止中に部屋の温度・湿度を検知して、条件を超える状況が続くと自動で冷暖房をスタート。」と書かれています。スマホに知らせるだけの機能ではなく、実際にエアコンが動き出します。
混同の原因は、名前がよく似た別機能があることだと思います。パナソニックの「高齢者におすすめしたい エアコンを使った熱中症対策」によれば、エオリア アプリの「室温みはり通知」のほうが、室温が31℃以上になるとお知らせする機能です。同ページでは室温みはり本体について「暑さ指数(WBGT)を参考にお部屋の温度・湿度をみはって、自動で冷房をスタート。」と説明されています。
対応機種はX・EX・GX・J・LV・Cの6シリーズで、J・Cシリーズは温度のみの判定になると注記されています。
ダイキン「高温防止」は33℃以上、または28℃以上で湿度が高いとき
ダイキンのよくあるご質問「高温防止(室温パトロール・室温ウォッチ)とは(ルームエアコン)」では、「室内が高温高湿になり過ぎると、音声でお知らせしたり、自動で冷房運転をおこない、高温高湿にならないように運転する機能」と説明されています。
動作条件は「室内温度33℃以上、または室内温度28℃以上でしつどが高いときを目安にお知らせや冷房運転をおこないます」。設定項目は「運転」「お知らせ」「切」の3つから選ぶ形で、お買い上げ時は「切」です。「運転」を選んだ場合の運転モードはAI快適自動になります。
3社に共通する注意点
電気代の観点からも押さえておきたい注意点が、各社の公式ページに書かれています。
- あらかじめ設定が必要(パナソニック・ダイキンとも初期状態では働きません)
- 長期不在時は切っておく(パナソニックは「旅行などで長期間ご使用にならない場合は室温みはりの設定を取り消しておくことをおすすめします」、ダイキンは「夏季に長期間ご使用にならない場合は、必ず『切』に設定してください」と記載)
- 停止ボタンでは止まらない場合がある(ダイキンは「高温防止のお知らせ・運転は[停止]ボタンを押しても止められません」と明記。途中で止めるには設定を「切」にする)
- 三菱電機は、消音モードを設定していても高温みまもりが動作するときは受信音がすると注記
電気代はどう考えればいいのか(公表されている値と、されていない値)
ここからが本題です。結論から言うと、この機能で電気代がいくら変わるかという数値は、調べた4社のいずれも公表していませんでした。
唯一の手がかりは、日立が書いている1文だけ
金額でも消費電力でもありませんが、日立のFAQには参考として次の1文があります。「気温や湿度が上がり過ぎないうちに運転を再開するため、通常の冷房運転と比べて消費電力が少なく、電気代もおさえられます。」
これはメーカーがそう説明しているというだけで、条件も測定値も示されていません。比較対象も「通常の冷房運転」であって、「タイマーで切りっぱなしにした場合」ではない点に注意が必要です。三菱電機・パナソニック・ダイキンの各ページには、高温検知機能の消費電力に関する記載そのものがありませんでした。
◆アキのワンポイントアドバイス
ネット上には「みはっておやすみはつけっぱなしの約2/3」「高温みまもりは1時間◯円」といった数字が並んでいますが、私が確認した範囲では、その根拠になる測定値をメーカーが公表している例は見つけられませんでした。出どころのわからない数字を信じるより、条件がはっきりしている数字だけで判断したほうが、結果的に損をしません。
電気代がかかるのは「実際に動いている時間」だけ
数値がなくても、構造から言えることはあります。この手の機能で電気を大きく使うのは、圧縮機(コンプレッサー)が回っている冷房運転の時間です。
- 条件を満たさず一度も再運転・自動運転しなかった夜は、冷房運転による電気代は発生しない
- 再運転した回数と時間が増えるほど、その分だけ電気代が増える
- したがって、断熱や日射対策で室温が上がりにくい部屋ほど、この機能による増加分は小さくなる
裏を返すと、同じ機能・同じ設定でも、部屋の条件が違えば金額はまったく別になるということです。畳数別の早見表がこのテーマと相性が悪いのは、そのためです。定格消費電力の数字に運転時間を掛けても、実際には何回・何分動いたかがわからないので、掛け算をした瞬間に根拠のない数字になってしまいます。
出典のある数字で言えるのは、ここまで
それでも金額の感覚が欲しい方のために、資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(空調)」が条件つきで公表している値を挙げておきます。この機能そのものの試算ではなく、冷房の運転時間や設定温度が変わったときの目安です。
| 省エネ行動 | 公表されている条件 | 年間の省エネ量 | 年間の節約額 |
|---|---|---|---|
| 冷房設定温度を27℃から1℃上げる | 外気温度31℃、エアコン(2.2kW)、使用時間9時間/日 | 電気30.24kWh | 約940円 |
| 冷房を1日1時間短縮する | 設定温度28℃ | 電気18.78kWh | 約580円 |
| 暖房設定温度を21℃から20℃にする | 外気温度6℃、エアコン(2.2kW)、使用時間9時間/日 | 電気53.08kWh | 約1,650円 |
この金額換算に使われている単価は、同サイトの算出根拠に「31円/kWh[令和4年7月公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込)]」と明記されています。よく見かける「1kWhあたり31円」という単価の出どころは、実はここです。
この表からわかるのは、冷房の運転が1日1時間増えても、1シーズンで600円に届くかどうかという規模感だということです(2.2kW・設定温度28℃という条件つきの目安です)。高温みまもりが毎晩数十分だけ動くようなケースなら、この範囲に収まると考えるのが自然でしょう。
自分の機種の実績を見るのが、いちばん確実です
結局のところ、あなたの部屋の金額はあなたの機種でしか測れません。日立には白くまくんアプリの電気代表示という機能があり、「エアコンの消費電力量、電気代の概算をアプリで確認することができます」と案内されています。ただし同ページには「表示される消費電力量と電気代は概算に基づいており、実際の値と一致しないことがあります」という但し書きもあるので、絶対値ではなく使い方を変えた前後の差を見る道具として使うのがおすすめです。
なお、就寝中にエアコンをつけっぱなしにするか切タイマーにするかという論点そのものは、メーカーの検証データを含めてエアコンを一晩つけっぱなしにした電気代のほうで詳しく扱っています。設定温度と風量の組み合わせを見直したい方は、風量を自動にしたときの挙動もあわせてどうぞ。
熱中症対策として、メーカーは何と書いているか

この記事でいちばん慎重に書きたいのがここです。見守り系の機能はどうしても「これがあれば安心」と受け取られがちですが、メーカー自身はそこまで言っていません。
各社の公式ページにある但し書き
| メーカー | 公式ページに書かれている内容(原文) |
|---|---|
| 三菱電機 | 「高温みまもり」は、高温時の体への影響を防ぐものではありません。 |
| パナソニック | 高温や低温による身体への影響を防ぐものではありません。 |
| ダイキン | ※熱中症を防止する機能ではありません。 |
| 日立 | みはっておやすみの説明に熱中症への言及はなく、「寝苦しい夜におすすめです。」とのみ記載 |
パナソニックだけは、室温みはりの紹介文で「夏の熱中症対策や、エアコン使用を我慢してしまう方にもおすすめです。」という表現を使っています。ただし同じページの注記に「高温や低温による身体への影響を防ぐものではありません。」とあるので、対策の一つではあっても、防げるとは書いていないというのが正確な読み方です。
センサーが測っているのは、室内機の位置の空気です
もう一つ、各社が揃って書いている限界があります。
- 三菱電機:「室内機の据付場所やお部屋の環境条件により、正確に室温を測定できず、「冷房」運転をしないことがあります」
- パナソニック:「室温・湿度は、エアコン(室内機)天面付近で検知して自動運転を行うため、室内機の設置状況によっては、室温を正確に検知できず、作動しない場合があります」
パナソニックが「エアコン(室内機)天面付近で検知して」と書いているとおり、判定に使う室温は壁の高い位置で測られた空気の温度です。布団で寝ている人の周りや、床に近いペットのいる高さとは温度が違って当たり前になります。日射が当たる窓際、扉を閉めた別室、天井付近に熱がたまる部屋では、機能が期待どおりに働かないことがあると考えておいてください。
公的機関が公表している数値も見ておく
総務省消防庁「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況」によれば、令和7年5月から9月までの全国の熱中症による救急搬送人員は100,510人で、平成20年の調査開始以降で最も多い人数でした。内訳は次のとおりです。
- 年齢区分別では高齢者(満65歳以上)が最も多く57,433人(57.1%)、次いで成人34,096人(33.9%)
- 初診時の傷病程度別では、中等症(入院診療)34,399人(34.2%)、重症2,217人(2.2%)、死亡117人(0.1%)
- 発生場所別では住居が最も多く38,292人(38.1%)
なお、この年報には時間帯別の内訳はありません。「夜間に何件」という数字を見かけたら、出どころを確かめたほうがよいと思います。
各社が動作条件に使っている28℃という値の意味も、あわせて押さえておくと納得しやすくなります。環境省熱中症予防情報サイト「暑さ指数とは?」に掲載されている日常生活に関する指針では、暑さ指数(WBGT)の区分が次のように示されています。
- 危険(31以上):すべての生活活動でおこる危険性。高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい
- 厳重警戒(28以上31未満):外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する
- 警戒(25以上28未満):中等度以上の生活活動でおこる危険性
- 注意(25未満):強い生活活動でおこる危険性
三菱電機の28℃、パナソニックの「暑さ指数(WBGT)を参考に」という説明は、この区分と地続きの考え方です。ただし暑さ指数は気温そのものではなく、湿度や輻射熱も含めた指標である点には注意してください。
みはっておやすみ・高温みまもりの電気代に関するよくある質問(FAQ)
Q1. みはっておやすみと高温みまもりは同じ機能ですか?
A. 違います。みはっておやすみは日立(白くまくん)の機能で、冷房・除湿・涼快のタイマーが切れた後に室温や湿度を見て再運転するものです。高温みまもりは三菱電機(霧ヶ峰)の機能で、エアコンの停止中に室温が28℃以上になると自動で冷房運転を開始します。動くタイミングが違うので、まずお使いのメーカーを確認してください。
Q2. この機能を使うと電気代は何円くらい増えますか?
A. 金額を公表しているメーカーは、私が確認した4社の中にはありませんでした。日立が「通常の冷房運転と比べて消費電力が少なく、電気代もおさえられます」と参考として記載しているのみで、測定条件や数値は示されていません。増える分は再運転した回数と時間に比例するため、部屋の断熱性能や外気温によって大きく変わります。
Q3. 高温みまもりをオンにして待機しているだけでも電気代はかかりますか?
A. 監視だけの状態の消費電力を公表しているメーカーは見つけられませんでした。ただし、条件を満たすまで冷房運転は始まらないため、大きく電気を使う圧縮機は動いていません。電気代が発生するのは、実際に冷房運転が始まってからの時間分と考えるのが構造上は妥当です。具体的な待機電力の値を示している記事があれば、出どころを確認することをおすすめします。
Q4. 3時間で設定したのに朝まで動いています。故障ですか?
A. 日立のみはっておやすみであれば、仕様どおりの動きである可能性が高いです。タイマー時間を30分〜6時間で設定した場合、運転とみはり時間の合計は約7時間に設定されます。7時間〜9時間で設定した場合は合計約8〜10時間で、みはり時間は1時間で固定になります。
Q5. パナソニックの室温みはりは、スマホに通知が来るだけですよね?
A. いいえ。パナソニックの公式ページには「運転停止中に部屋の温度・湿度を検知して、条件を超える状況が続くと自動で冷暖房をスタート」と書かれており、エアコンが実際に動きます。通知だけの機能は、エオリア アプリの「室温みはり通知」という別の機能で、こちらは夏の場合に室温が31℃以上になると知らせるものです。名前が似ているので混同しないようにしてください。
Q6. この機能を使えば、離れて暮らす家族の熱中症は防げますか?
A. メーカー自身が「防ぐものではない」と明記しています。三菱電機は「高温時の体への影響を防ぐものではありません」、パナソニックは「高温や低温による身体への影響を防ぐものではありません」、ダイキンは「熱中症を防止する機能ではありません」と記載しています。加えて、センサーは室内機付近の空気を測っているため、設置状況によっては正確に検知できず作動しないこともあると各社が注記しています。安否確認や声かけの代わりにはなりません。
まとめ:名前を確かめてから、公表値だけで判断する
今回は「みはっておやすみ」と「高温みまもり」の電気代について、各社の公式ページに書かれている内容だけを頼りに整理してきました。要点を振り返ります。
まず、みはっておやすみは日立、高温みまもりは三菱電機、室温みはりはパナソニック、高温防止はダイキンの機能名です。動作条件も、日立は約10分・1〜2℃・湿度約60%、三菱電機は28℃以上、パナソニックは10分以上、ダイキンは33℃以上または28℃以上で高湿度と、それぞれ違います。
そして電気代については、4社とも増減の数値を公表していません。日立が「通常の冷房運転と比べて消費電力が少なく、電気代もおさえられます」と書いているのが唯一の手がかりで、条件も測定値も示されていません。ですから「1時間◯円」「畳数別の早見表」といった数字を見かけたら、その根拠がどこにあるのかを確かめてみてください。
最後に、熱中症については各社が揃って「防ぐものではない」と書いています。便利な機能であることは間違いありませんが、これがあるから大丈夫という使い方はメーカーの想定外です。温湿度計を置く、電話で様子を聞くといった手段と組み合わせて、あくまで補助として付き合っていくのがよいと思います。

